
「OneDriveって、使わなくても大丈夫なの?」
Windowsのパソコンを使っていると、画面右下に雲のマークが表示されたり、ファイルの保存先に突然「OneDrive」が出てきたりし、さらにはデスクトップが2個表示されたり…
設定した覚えがないのに、
- デスクトップのファイルがOneDriveに保存されている
- 容量がいっぱいという警告が表示される
- 別のパソコンにも同じファイルが現れる
- OneDriveを削除してよいのか分からない
と戸惑っている方もいるのではないでしょうか。
先に結論をお伝えすると、OneDriveを削除しても、一般的なパソコン作業は基本的に行えます。
ただし、すでにOneDriveへ保存されているファイルがある場合、何も確認せずに停止やアンインストールをすると、必要なファイルが見つからなくなることがあります。
今回は、
- OneDriveを使わないと何が変わるのか
- 使わなくても困らない人
- 使った方がよい人
- 使用をやめる前の注意点
を解説します。
OneDriveを使わなくてもパソコンは使える
OneDriveは、Microsoftが提供しているクラウドストレージです。
パソコン内だけでなく、インターネット上にもファイルを保存し、複数の端末から利用できるようにします。
パソコンを動かすために、必ず必要な機能ではありません。
OneDriveを使わなくても、次の操作はできます。
- パソコンでネットやメールを見る
- パソコンにインストールしたWordやExcelを使う
- パソコン内へファイルを保存する
- USBメモリや外付けHDDへデータをコピーする
- Google Driveなど別のクラウドサービスを使う
ただし、ブラウザー上で使う無料版のWordやExcelは、基本的にOneDriveへファイルを保存しますで、その場合は注意が必要です。
OneDriveを使わないと、できなくなること
OneDriveを使わなくても通常のパソコン操作はできますが、OneDriveが提供する次のような機能は利用できなくなります。
複数の端末で同じファイルを使えなくなる
OneDriveに保存したファイルは、同じMicrosoftアカウントでサインインした別のパソコンやスマートフォンからも確認できます。
OneDriveを使わない場合、ファイルは基本的に保存したパソコンの中だけに残ります。
自宅と事務所のパソコンで同じ資料を使いたい場合や、外出先からスマートフォンで確認したい場合は、別のクラウドサービスやUSBメモリなどが必要です。
WordやExcelの自動保存が使えなくなる
Microsoft 365版のWordやExcelでは、OneDriveに保存したファイルの変更内容を数秒ごとに反映する「自動保存」を利用できます。
OneDriveを使わない場合、自分で上書き保存する必要があります。
パソコンが突然停止した場合などに、直前の作業内容が失われる可能性がありますので、回復用データを保存する設定などをしておく必要があります。
ファイルを過去の状態へ戻しにくくなる
OneDriveには、ファイルを以前の状態へ戻せる「バージョン履歴」があります。
Excelの表を誤って書き換えたり、Wordの文章を削除した状態で上書きしたりしたときに役立ちます。
OneDriveを使わず、パソコン内のファイルを直接上書きしている場合は、別のバックアップがなければ以前の状態へ戻せないことがあります。
パソコンが故障したときにデータを失う可能性が高くなる
OneDriveにもファイルが保存されていれば、パソコンが故障しても、別の端末からデータを取り出せることが可能になります。
ですが、OneDriveを使わずに、パソコン内にしか保存していなかった場合、ファイルが取り出せないといった恐れも。
ただし、OneDriveはパソコンとクラウドの内容をそろえる「同期」をとります。
パソコン上でファイルを削除すると、OneDrive側からも削除されます。そのため、OneDriveだけですべてのバックアップが完了すると考えるのも危険です。
大切なデータは、外付けHDDなど別の場所にも保存しておくと安心です。
OneDriveを使わなくても困らない人
次のような方は、OneDriveを使わなくても困らずに使い続けらます。
- 使っているパソコンが1台だけ
- 外出先からファイルを確認しない
- ほかの人とファイルを共有しない
- 外付けHDDなどへ定期的にバックアップしている
- Google Driveなど別のクラウドサービスを使っている
- パソコン内の保存場所を自分で管理できる
例えば、自宅のパソコン1台だけでWordやExcelを使い、外付けHDDへ定期的にデータをコピーしている方なら、OneDriveを使わない運用もできます。
重要なのは、OneDriveを使うことではありません。
ファイルの保存場所とバックアップ方法が決まっていることが大切です。
OneDriveを使った方がよい人
一方、次のような方にはOneDriveが向いています。
- 自宅と事務所など、複数のパソコンを使う
- スマートフォンからも資料を確認したい
- 外出先から仕事のファイルを開きたい
- WordやExcelの自動保存を使いたい
- 上書き前の状態へ戻せるようにしたい
- 家族や仕事仲間とファイルを共有したい
- Microsoft 365を契約している
- パソコンの故障や買い替えに備えたい
WordやExcelを使うだけならOneDriveは必須ではありませんが、自動保存や複数端末での利用など、Microsoft 365の便利な機能を生かすなら、OneDriveを使う価値があります。
なぜ勝手にOneDriveへ保存されるのか
OneDriveが分かりにくい理由の一つが、本人に「使い始めた」という意識がないまま、同期やバックアップが始まることです。
Windowsの初期設定において、案内に沿って設定を進めると、次のフォルダーがOneDriveのバックアップ対象になります。
- デスクトップ
- ドキュメント
- 写真
- 音楽
- ビデオ
この状態では、普段どおりデスクトップへ置いたファイルが、実際にはOneDrive内へ保存されます。
使っている本人から見ると、いつものデスクトップやドキュメントと変わらないため、保存場所が変わったことに気づきにくいのです。
OneDriveを使うことで困ること
OneDriveには便利な機能がある一方、設定を理解せずに使うと困ることがあります。
無料容量がいっぱいになりやすい
無料で利用できるOneDriveの容量は5GBです。
WordやExcelのファイルだけならすぐには埋まりませんが、写真や動画まで自動的に保存されると、容量不足になりやすくなります。
容量がいっぱいになると、新しいファイルを同期できなくなり、容量を追加する有料プランへの案内が表示されます。
ファイルの保存場所が分かりにくい
OneDriveを使うと、ファイルが次のどこにあるのか分かりにくくなることがあります。
- パソコン内だけにある
- OneDrive上だけにある
- パソコンとOneDriveの両方にある
見えているファイルは、OneDrive(インターネット上)にだけ保存されているものかもしれません。
そしてそのファイルは、オフラインの状態では基本的には開けません。
1台の変更が別のパソコンにも反映される
同じMicrosoftアカウントで利用する場合、OneDriveを通じて複数の端末で同じファイルが表示されます。
ですので、1台のパソコンでファイルを編集すると、別のパソコンにも反映されますし、
1台のパソコンでファイルを削除すると、別のパソコンからも消えます。
OneDriveは、複数の保存場所へ別々にコピーするというより、複数の端末で同じ状態を共有する仕組みだからです。
OneDriveをやめる前に、これだけは確認
OneDriveが無くても困らないと思っても、すぐにアンインストールしないでください
最低限、次の4点を確認しましょう。
1.デスクトップやドキュメントの保存場所
エクスプローラーでデスクトップやドキュメントを開き、保存場所を確認します。
ファイルの場所に次のような「OneDrive」の文字が含まれている場合、そのフォルダーはOneDrive内にあります。
C:\Users\ユーザー名\OneDrive\Desktop
デスクトップ上に見えているファイルでも、実際の保存先がOneDriveになっていることがあります。
2.ファイルの横に表示されているマーク
OneDrive内のファイルには、保存状態を表すマークが表示されます。
- 雲のマーク:主にクラウド上へ保存されている
- 緑のチェック:パソコンにも保存されている
- 丸い矢印:同期中
- 赤いバツ:同期に問題がある
特に注意したいのが、雲のマークが付いたファイルです。
パソコン内にファイル本体が保存されていない場合があるため、OneDriveを止める前に必要なファイルをダウンロードします。
3.同期が完了しているか
ファイルの横に丸い矢印や赤いバツが表示されている場合、同期が完了していない可能性があります。
この状態で設定を変更すると、パソコン側とOneDrive側のどちらが最新なのか分からなくなることがあります。
画面右下の雲のアイコンを開き、「最新の状態です」と表示されているか確認しましょう。
4.OneDriveの代わりに保存する場所を決める
OneDriveを使わない場合は、大切なデータをどこへ保存するか決めておきます。
主な候補は次のとおりです。
- パソコン内の通常フォルダー
- 外付けHDDやSSD
- NAS
- Google Driveなど別のクラウドサービス
パソコン内にしか保存しない場合、故障時にデータを失う可能性があります。
OneDriveを使わない場合でも、外付けHDDなどへ定期的にバックアップすることをおすすめします。
OneDriveを使わない3つの方法
「OneDriveを使わない」といっても、方法は一つではありません。
1.フォルダーのバックアップだけ止める
デスクトップやドキュメントを自動的にOneDriveへ保存したくない場合は、フォルダーのバックアップだけを止められます。
OneDrive自体は残るため、必要なファイルだけをOneDriveフォルダーへ入れて使えます。
OneDriveの共有機能などは使いたいものの、デスクトップまで自動保存されたくない方に向いています。
2.パソコンとのリンクを解除する
OneDriveと、そのパソコンの接続を解除します。
同期は止まりますが、アプリはパソコンに残ります。再びサインインすれば利用を再開できます。
「当面は使わないが、後で必要になるかもしれない」という方には、この方法が向いています。
3.OneDriveをアンインストールする
OneDriveのアプリをパソコンから削除します。
アンインストールしても、クラウド上のOneDriveへ保存されているファイルが直ちに消えるわけではありません。
ただし、クラウド上にしかないファイルや、OneDriveフォルダー内に残っているファイルを確認せずにアンインストールすると、必要なファイルが見つからなくなる可能性があります。
OneDriveを安全にやめる手順
OneDriveを完全に使わない場合は、次の順番で作業します。
- OneDrive内にあるファイルを確認する
- 雲マークの付いた必要なファイルをパソコンへ保存する
- デスクトップなどのフォルダーバックアップを停止する
- 必要なファイルを通常の保存場所へ移動する
- OneDriveとパソコンのリンクを解除する
- 数日間パソコンを使い、問題がないか確認する
- 必要に応じてOneDriveをアンインストールする
特に重要なのは、バックアップを停止した後のファイル確認です。
バックアップを止めただけでは、OneDrive側にあるファイルが自動的に通常のデスクトップやドキュメントへ戻らない場合があります。
「バックアップを止めたらファイルが消えた」と感じても、OneDriveフォルダーやOneDriveのWebサイトに残っている可能性があります。
慌てて新しいファイルを作ったり、フォルダーを削除したりせず、まず保存場所を確認してください。
会社のパソコンでは勝手に止めない
個人のパソコンであれば、自分に合った保存方法を選べます。
一方、会社から支給されたパソコンでは、個人の判断だけでOneDriveを停止・アンインストールしない方が安全です。
会社ではOneDriveが、次のような目的で使われていることがあります。
- 業務ファイルの保存
- パソコン故障時の復旧
- 社員間のファイル共有
- 退職者のデータ引き継ぎ
- セキュリティや情報管理
自分では使っていないと思っていても、会社全体のデータ管理に組み込まれている可能性があります。
設定を変更する前に、社内の管理者やIT担当者へ確認してください。
まとめ:問題は使わないことではなく、保存場所が分からないこと
OneDriveを使わなくても、WindowsやパソコンにインストールしたWord・Excelは基本的に使えます。
パソコンが1台だけで、外付けHDDや別のクラウドサービスへバックアップしている方なら、無理にOneDriveを使う必要はありません。
一方、次のような使い方をする方にはOneDriveが便利です。
- 複数の端末からファイルを使う
- WordやExcelを自動保存する
- 過去の状態へ戻せるようにする
- 外出先から資料を確認する
- 家族や仕事仲間とファイルを共有する
OneDriveを使うか使わないか以上に重要なのが、現在のファイルがどこに保存されているかを把握することです。
保存場所が分からないままOneDriveを停止したり、アンインストールしたりすると、必要なファイルが見つからなくなることがあります。
OneDriveをやめる場合は、いきなり削除せず、
ファイルを確認する → バックアップを止める → ファイルを移す → リンクを解除する
という順番で進めましょう。


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