個人事業主として20年、今まで弥生会計で確定申告してきましたが、
2025年からマネーフォワードをつかって確定申告していきます。
総勘定元帳とは
総勘定元帳とは勘定科目ごとに記録した帳簿のことです。
ざっくりいうと、『日々の仕訳から特定の科目だけを抽出したもの』で、
例えば「売り上げの一覧」とか「現金の一覧」とかです。
経理関係を確定申告でまとめて処理する人々(私含む)にとっては、無くてはならない大変ありがたいものなのです。(その理由は後述します)
弥生会計での総勘定元帳
弥生会計(インストール版)での総勘定元帳はこんな感じです。

【主な特徴】
・行ごとに色分けされていて見やすい
・一画面に多くの取引が表示される
・修正箇所をクリックするだけで直ちに修正できる
・ドラッグ操作で簡単に月で絞れる
・フリーワードでの検索時、文字入力→エンターで簡単に絞り込みできる
・ワンクリックでエクセル出力できる
・ドロップダウンの矢印が小さい
・証憑を入れることはできない

老舗の会計ソフトだけあって、総勘定元帳のつくりは秀逸です。
これに慣れたら他のソフトはちょっと使えないです。
マネーフォワードでの総勘定元帳
マネーフォワード(クラウド版)での総勘定元帳はこんな感じです。

【主な特徴】
・行ごとの色分け、さらに取引ごとの間隔が広く、より見やすい
・一画面の取引表示数が少なく、大量に処理する際は不便
・修正する場合は、詳細ボタンで都度展開しなければならない
・月での絞り込みにもカレンダー選択が必要
・フリーワードでの検索時、文字入力→検索ボタンのクリックが必要(エンターキーが使えない)
・エクスポートボタンで簡単にエクセル出力できる
・ドロップダウンの矢印は弥生会計に比べると大きい
・証憑も総勘定元帳で入れられる

弥生会計には及ばないものの、必要な機能は満たしているという感じです。
マネーフォワードの総勘定元帳では、ベータ版の新形式も登場しました。

旧型式と大きく変わった点としたら、
・タブキーで項目送りができる
・修正箇所をクリックするだけで直ちに修正できる
クリック操作を減らして、キーボード操作で出来ることが増えた印象です。

取引をたくさん入力する場合は、キーボード操作で完結できた方が明らかに良いです。
総勘定元帳の利用目的で判断する
さて、弥生会計とマネーフォワードの総勘定元帳を比べてきましたが、
個人事業主として20年、今まで弥生会計で確定申告してきた私としては
総勘定元帳の使い勝手でいえば、「弥生会計に分があり」です。
理由は下記のとおりです。
・確定申告時まとめて処理するため、一気に入力→一気にチェックがしやすい
・チェック時後、相違点を探るときは月別に絞るため、その操作がしやすいほうがいい
・チェック時後、相違点を探るときはフリーワードで絞るため、その操作がしやすいほうがいい

弥生会計の方が総勘定元帳上でのチェックがやりやすいです。
マネーフォワードは定期的に経理処理するもの
弥生会計は事業主はもちろん、税理士の先生方にも求められている会計ソフトです。
つまり、事業主からまとめて「どかっ」と資料が送られてきた税理士の先生方にとっては、
まとめて処理せざるを得ず、自然と総勘定元帳も一括チェックに適したものになっていったと推測されます。
半面、マネーフォワードは「事業主が適時自分で仕訳する」方に重点を置いているように感じます。
総勘定元帳も「内容を把握するため」に適しているつくりになっています。
さらに、マネーフォワードは経営のダッシュボード的な側面もあります。
・日々の取引入力→日次、月次での取りまとめ→今後の経営に反映
をするためのツールと考えます。

「経営を見通したいなら日々の入力はあたりまえでしょう」という、
Sっ気たっぷりなマネーフォワードでした。
まとめ
弥生会計とマネーフォワードの総勘定元帳の仕様からそれぞれの使い勝手が見えてきます。
確定申告まで2週間近く残っていますので、これからまとめて入力する方は弥生会計やマネーフォワードを一度試してみることをお勧めします。
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