皆さんも一度は経験があると思われるエクセルでの資料作成。ネットでは時短テクニックが散見されますが、本来資料は誰かに見てもらうものです。昭和生まれの上司を唸らせる「見やすく」「分かりやすい」エクセルを作成するためにはどういったことを注意すればいいんでしょうか。

昭和上司
提出する資料は「見やすく」「分かりやすく」してくれ。
可視性の高い4つのフォント
エクセルで資料を作成する際、フォントの選択は「見やすさ」「統一感」「データの視認性」に影響を与えます。エクセルの資料作成でよく使われる可視性の高い
「游ゴシック」「メイリオ」「Arial」「Times New Roman」 の4つのフォントについて、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
1. 游ゴシック(Yu Gothic)
Windows 8.1以降の標準フォントで、日本語フォントとして洗練されたデザインが特徴です。

平成男子
エクセルのデフォルトフォントですね。
✅ メリット/洗練されたデザイン
- 洗練されたデザイン → スタイリッシュで現代的な印象を与える
- 可読性が高い → 文字の形がシンプルで、長文でも読みやすい
- Windowsの標準フォント → Windows 8.1以降の環境ではほぼ確実に表示可能
- 数字や英字もバランスが良い → 日本語と英数字の統一感がある
❌ デメリット/やや細身のフォント
- やや細身のフォント → 小さい文字だと細すぎて読みにくくなる
- Windows環境以外では互換性が低い → Macや古いWindowsでは非対応の場合がある
- 印刷時に細くなりがち → プリンターによってはかすれて見えることがある
📌 おすすめの用途
- ビジネス資料(社内向けのレポートやプレゼン資料)
- 画面上での閲覧が多いエクセルファイル

2. メイリオ(Meiryo)
Windows Vista以降に標準搭載されたフォントで、丸みのあるデザインが特徴。
✅ メリット/視認性が高い
- 視認性が高い → 文字が太めでくっきりしており、特に画面上で見やすい
- 日本語と英数字のバランスが良い → 日本語フォントとしての統一感がある
- Windows環境で広く利用されている → 標準フォントなので互換性が高い
- 文字間が広く、圧迫感がない → 読みやすいデザイン
❌ デメリット/行間が広くなりがち
- 行間が広くなりがち → エクセルで使うと1行あたりのスペースが大きくなり、表が崩れやすい
- 印刷時にズレが出ることがある → フォントサイズによっては見た目と異なる出力になる
- デザインが少し古い印象 → モダンなデザインには向かない
📌 おすすめの用途
- エクセルでの表作成(特に視認性を重視する場合)
- プレゼン資料(パワーポイントとも相性が良い)
- 画面で閲覧する用途の文書

3. Arial
Windows・Mac両方で標準搭載されているサンセリフ(ゴシック系)フォント。

昭和上司
「エイリアル」と読む。昭和に作られたフォントだ。
✅ メリット/シンプルで汎用性が高い
- シンプルで汎用性が高い → どの環境でも統一して表示される
- 英数字の視認性が高い → 特に数値データのフォントとして最適
- Windows・Macともに標準搭載 → 互換性が非常に高い
- 省スペースでデータを整理できる → 他のフォントよりも文字幅が狭いため、セルに収まりやすい
❌ デメリット/デザイン的に無難すぎる
- 日本語フォントとの組み合わせに違和感がある → 日本語主体の資料では統一感が損なわれる
- 日本語の文字がやや細く見える → 小さいフォントサイズでは視認性が落ちる
- デザイン的に無難すぎる → シンプルすぎて目立たない
📌 おすすめの用途
- 数値データのエクセル表(英数字主体のデータシート)
- グローバル向けの資料(海外の人が見ても問題ない)
- Web用の資料(オンラインでの視認性が高い)

4. Times New Roman
Windows・Macの標準搭載のセリフ(明朝体)フォントで、伝統的なデザイン。

平成男子
英字新聞で使われそうなフォントですね。
✅ メリット/フォーマルな印象を与える
- フォーマルな印象を与える → 公式文書やビジネス文書向き
- 文字の視認性が高い(印刷時) → 紙媒体での可読性が高い
- 標準フォントなので互換性が高い → どの環境でも正しく表示される
- スペースを節約できる → 文字がコンパクトなので、エクセルのセルに収まりやすい
❌ デメリット/日本語と組み合わせると違和感
- 日本語と組み合わせると違和感がある → 明朝体の資料はビジネス用途では少数派
- 画面上ではやや視認性が低い → 小さいフォントだと文字がつぶれる
- デジタルデータとしてはやや古い印象 → 近年のビジネス資料ではあまり使われない
📌 おすすめの用途
- 印刷を前提とした資料
- 公式文書(論文や報告書など)
- ビジネスメールの署名やレポート

まとめ:フォントの選び方
フォント | 見た目の特徴 | メリット | デメリット | おすすめの用途 |
---|---|---|---|---|
游ゴシック | 細めで洗練されたゴシック体 | スタイリッシュで可読性が高い | 細すぎる・印刷でかすれやすい | 画面閲覧用のビジネス資料 |
メイリオ | 丸みがあり、太めのゴシック体 | 画面上で見やすく、視認性が高い | 行間が広すぎる・印刷時にズレる | エクセルの表作成・プレゼン資料 |
Arial | シンプルなサンセリフ体 | 英数字の視認性が高く、互換性が高い | 日本語との組み合わせに違和感 | 数値データ・グローバル向け資料 |
Times New Roman | 伝統的な明朝体(セリフ体) | フォーマルな印象、印刷向き | 画面上では視認性が低い | 印刷を前提としたレポートや公式文書 |
どのフォントを選ぶべきか?
- エクセルで一般的な資料作成 → 游ゴシック or メイリオ
- 数値データを多く扱う場合 → Arial
- 印刷が前提の文書・報告書 → Times New Roman
エクセルでのフォント選びは、用途に応じたバランスが重要です。どんな環境でも見やすく統一感を出せるフォントを選びましょう!
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