昨日まで使えていたUSBメモリが突然使えなくなった!
そんな時に取るべき対処法を解説します。

フォーマットする前に見てみてください。
まずは症状を確認
「USBメモリが突然使えなくなった」
そんな時はまず症状を確認しましょう。
①USBメモリを開くことはできるが、中身が何も入っていない
②USBメモリを差し込んだら何やら警告が出た
③USBメモリを差し込んでも何ら反応がない
④USBメモリがそもそも差し込めない
①については削除してしまった可能性が考えられます。
共有しているUSBであれば、他の方に尋ねてみましょう。
自分一人でしか使っていない場合は次に進んでください。
②③については後述します。
④については、USBメモリやPC側の差込口が曲がっていたり、異物が入っていたりなど目視してください。また、違うところに差し込もうとしていたなんていうケースも案外多くあります。
物理的なトラブルを疑う
- USBメモリの抜き差しを試す:端子の汚れやゆるみが原因で認識されないことがあります。
- 別のUSBポートを使用する:特定のポートが不具合を起こしている可能性もあるため、PCの前面・背面のポートを試すのも有効です。
- 他のPCで認識されるか確認する:別のPCで認識される場合は、USBメモリ自体は正常で、PC側に問題がある可能性が高いです。
PCの再起動を試す
PCを再起動する:システムの一時的な不具合が原因の場合、再起動だけで解決するケースも多いです。
「困ったら再起動」覚えておきたいです。
ウイルスおよびウイルス対策ソフトの影響を疑う
- ウイルススキャンを行う:セキュリティソフトがUSBメモリをブロックしている場合があります。
この場合、ウイルスに感染している場合がありますので、セキュリティソフトでウイルススキャンを実施してください。 - セキュリティソフトを一時無効化:セキュリティソフトが誤作動しているケースもあります。安全が確認できた場合に限り、一時的にセキュリティソフトを無効化して試しましょう。

初めて使う場合や、誰かから預かった場合は、ウイルスに感染している場合があります。信頼できる方からのものでも、ウイルススキャンを実施するようにしましょう。
電源管理によるUSBの無効化を防ぐ
PCの省エネモードで、USBが無効になっているケースがあります。下記の手順で解除しましょう。
- デバイスマネージャーを開く
- 「USB ルートハブ」のプロパティを開く
- 「電源の管理」タブで「コンピューターがこのデバイスの電源を切れるようにする」のチェックを外す
- 設定後、PCを再起動し、使えるかどうかを確認しましょう。
デバイスマネージャーでUSBの状態を確認
- デバイスマネージャーを開く
- 「スタート」→「デバイスマネージャー」を開きます。
- USBデバイスを確認
- 「ディスクドライブ」や「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」の項目にエラーマークがないか確認します。
- ドライバーを更新/再インストール
- 問題があるデバイスを右クリック → 「ドライバーの更新」または「デバイスのアンインストール」
- PCを再起動するとドライバーが再インストールされます。

(注)誤った内容を選択してしまうとPCそのものが起動できなくなったりします。
操作に不安がある場合は詳しい方に相談するか、専門家に依頼しましょう。
Windows Updateの適用
- Windows 11の不具合でUSB関連の問題が発生することがあります。WindowsUpdateを実施し、最新の更新プログラムを適用しましょう。

上記まで実施しても改善しない場合は、故障してしまった可能性があります。
ものにもよりますが、USBの寿命は10万回の読み書きともいわれていますので。
次から案内する手順は少し専門的な内容です。難しいと感じた場合は無理をせず、詳しい方に相談されるか、専門家に依頼しましょう。
ディスクの管理で認識されているか確認
- ディスクの管理を開く
- 「スタート」ボタンを右クリック →「ディスクの管理」
- USBメモリが表示されているか確認
- 表示されている場合、ドライブ文字が競合していないかチェックし、変更を試す
- 「ドライブ文字とパスの変更」から未使用のドライブレターを割り当てる
- 未割り当て(RAWフォーマット)になっている場合
- ファイルシステムが破損している可能性があるため、データ復旧ソフトを検討します。

自己責任で利用してください。
また無料ですから必ずしもデータを復元できるとは限りません。
USBメモリのフォーマット

データをあきらめる場合は、USBをフォーマットしましょう。
- ディスクの管理から「フォーマット」実行
USBメモリが表示されている場合は、右クリックメニューでフォーマットが出来ます。 - コマンドプロンプトから「フォーマット」実行
右クリックメニューでフォーマットが表示されない場合は、コマンドプロンプトを使います。
スタートメニューを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択
Diskpartと入力し、Diskpartユーティリティを起動したら、下記の項目を入力していきます。List disk
select disk
〇(〇は一覧に出ているUSBメモリのディスク番号)clean
create partition primary
format FS=FAT32
(NTFSファイルシステムでフォーマットする場合は「format FS=NTFS」)assign letter △:
(△
はUSBメモリに割り当てられたドライブ文字)
- フォーマットユーティリティーを使用

くれぐれも、他のドライブをフォーマットしないでください。
USBメモリ自体の故障の可能性
上記を実施しても復旧しない場合は、物理的な故障の可能性が高いです。新しいUSBメモリの購入を検討しましょう。
まとめ
次の順番で確認していきましょう
- 症状を確認
- 物理的なトラブルを疑う
- PCの再起動を試す
- ウイルスおよびウイルス対策ソフトの影響を疑う
- 電源管理によるUSBの無効化を防ぐ
- デバイスマネージャーでUSBの状態を確認
- Windows Updateの適用
- ディスクの管理で認識されているか確認
- USBメモリのフォーマット
- USBメモリ自体の故障の可能性

少し専門的な内容も紹介しています。難しいと感じた場合は無理をせず、詳しい方に相談されるか、専門家に依頼しましょう。
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