【店舗・オフィス向け】ルータ設置はここに注意!

IT全般

小規模事業の店舗・オフィスでルータを接続する際の注意点

個人事業主や小規模事業の店舗・オフィスでインターネットを安定して利用するためには、適切なルータの設定が重要です。以下のポイントを押さえて、安全かつ快適なネットワーク環境を構築しましょう。

店舗やオフィスで使う場合は、家庭とは環境が異なります。
注意点をまとめてみました。


1. セキュリティ対策

✅ ルータの初期設定の変更

  • 管理者パスワードを変更(デフォルトのまま使わない)
  • SSID(Wi-Fi名)やWi-Fiパスワードの変更
  • リモート管理機能は無効にする(遠隔操作の必要がなければオフ)

✅ ファイアウォールとポートの管理

  • ルータのファイアウォールを有効にする
  • 不要なポートの開放を避ける(特に外部からのリモート接続ポート)

✅ ファームウェアの更新

  • メーカーのサイトで最新のファームウェアを確認し、定期的にアップデート

✅ ゲストWi-Fiの設定

  • 従業員用と来客用でネットワークを分離
  • POSシステムや決済端末は業務専用のWi-Fiに接続する

拠点間を結ぶVPN接続は、不正アクセスの温床になっています。
セキュリティ対策は十分に行いましょう。


2. ONUとWi-Fiルータの設定に注意

✅ ONU(光回線終端装置)にルータ機能が内蔵されている場合がある

  • インターネット回線を契約すると、ONU(光回線終端装置)が設置されることがあります。
    • 一部のONUにはルータ機能が内蔵されており、Wi-Fiルータと二重ルータになることがある。
    • 二重ルータになると、通信速度の低下や接続の不安定さが発生する可能性がある。

✅ Wi-Fiルータのルータ機能を無効にする(ブリッジモードに変更)

  1. ONUにルータ機能があるか確認
    • ONUの型番を確認し、プロバイダのサイトや説明書で仕様をチェックする。
    • ルータ機能が内蔵されていれば、Wi-Fiルータ側のルータ機能をオフにする。
  2. Wi-Fiルータを「ブリッジモード」に設定する
    • Wi-Fiルータの管理画面にアクセスし、ルータモードを「ブリッジモード(APモード)」に変更する。
    • 一部のルータでは、物理スイッチで「ルータ / AP」モードを切り替えられる。
  3. Wi-FiルータのDHCP機能を無効にする
    • ONUがIPアドレスを管理するため、Wi-Fiルータ側のDHCP機能をオフにする。

市販のルータであれば大体APモードへ切り替えできるようになっています。
メーカのHPから説明書を確認しましょう。


3. ネットワークの安定性

✅ 適切なルータの選定

  • 業務用のルータを検討(家庭用ルータは負荷に弱い)
  • 出力の強いものを検討(環境に適したものを選びます。)

✅ Wi-Fiの電波範囲のチェック

  • ルータの設置場所を見直し、障害物を避ける
  • 必要ならWi-Fi中継機メッシュWi-Fiを導入

✅ 可能な限り有線接続を利用

  • 業務PCや決済端末は有線LANで接続し、Wi-Fiの負荷を軽減

4. 通信速度と回線品質

✅ 回線速度の確認

  • 契約しているプランの速度が十分かチェック
  • 混雑時間帯の影響を考慮し、通信速度を測定

✅ QoS(帯域制御)の設定

  • ルータで業務用通信(POS、クラウドサービス)を優先する設定を行う

5. 電源管理と耐障害性

✅ 停電対策

  • 無停電電源装置(UPS)を導入し、停電時の業務継続を確保

✅ 定期的な再起動

  • ルータの自動再起動をスケジュール設定し、長時間稼働による不安定化を防ぐ

✅ バックアップ回線の確保

  • モバイルルータ(5G/LTE)をバックアップ回線として用意
  • スマホのテザリング機能を代用してもOK

6. リモート管理とトラブル対応

✅ 遠隔管理機能の設定

  • 必要に応じて、遠隔からルータ設定を変更できるようにする

✅ ルータのログを定期確認

  • ネットワークの異常や不正アクセスがないかチェック

✅ ISP・ルータメーカーのサポートを把握

  • トラブル時に問い合わせ先を把握し、迅速な対応を準備

周りに詳しい方がいないようなら、連絡が取れる専門業者を見つけておきましょう。
いざという時に慌てないで済み、被害を最小限に抑えることができます。


まとめ

  • ONUにルータ機能がある場合、Wi-Fiルータのルータ機能を無効(ブリッジモード)にする。
  • セキュリティ強化のため、パスワード変更・ファームウェア更新・ファイアウォール設定を行う。
  • ネットワークの安定性を確保するため、有線接続やメッシュWi-Fiを活用する。
  • 通信速度の低下を防ぐため、QoS設定や適切な回線契約を検討する。
  • 停電やトラブルに備え、UPSやバックアップ回線を準備する。

これらの対策を実施することで、安全で快適なネットワーク環境を維持できます。

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