現場が困るIT導入の“落とし穴”とは?ありがちな問題とその対策

現場が困るIT導入の“落とし穴”とは?ありがちな問題とその対策 IT全般
現場が困るIT導入の“落とし穴”とは?ありがちな問題とその対策

~“良さそう”が裏目に出る4つの落とし穴~

IT導入で「これで業務が楽になるはず!」と期待してツールを導入したのに、いつの間にか誰も使わなくなっていた――。
そんな経験はありませんか?

本記事では、中小企業が「大企業向けITツール」を導入した際に直面しやすい失敗パターンを4つに整理し、それぞれの問題点と背景をわかりやすく解説します。導入前の検討材料や、現在ツールが活用されていない原因の見直しにぜひお役立てください。

skill-pass

20年以上にわたり中小企業や個人事業主のIT課題解決に尽力。大手ISPでのユーザーサポートやPCスクールのインストラクターのスキルを活かした、ユーザー目線のレクチャーやトラブル対応。FPや簿記の知識、決算作業の経験を活かしたバックオフィス業務の効率化。10年にわたり中小企業の社内IT責任者を担った経験ベースにした、社内IT業務管理を強みとしています。

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1. 機能が多すぎて使われない

「機能が豊富で、何でもできそう!」というツールは一見魅力的ですが、中小企業の現場にとっては
“操作が複雑”で“使いこなせない” という問題を招くことがあります。
実際、ある調査では導入されたソフトウェア機能の約半分が使われないまま終わるとも言われています。

現場の社員からすれば、「結局これ、面倒なんだよね」という声が出やすく、せっかく導入したツールも放置されてしまう結果に。
“必要な機能だけをシンプルに使える” ことが、中小企業にとっては重要です。

「多機能 = 高性能」は落とし穴になることもあります


2. 既存の業務システムとつながらない

導入したツールが、現在使っているExcelや会計ソフト、販売管理システムなどと連携できない場合、
・データの二重入力
・手作業による転記

などが発生します。

その結果、入力ミスが起きたり、作業時間がかえって増えたりと、現場から「結局、使えない」と判断される原因に。
ツール選定の際は、「今使っている仕組みとどうつながるか?」の確認が不可欠です。

手作業が増えて、かえって非効率になっているかもしれません


3. ユーザー定着が進まない

特に年配の社員や現場のリーダー層が「難しそう」と感じてしまうと、その部署ではツールが使われないままになる傾向があります。
また、導入時に研修やマニュアルの整備が不十分な場合、「使い方がわからない」「今までのやり方の方が楽」といった声が上がり、新システムが社内に定着しません。

ツールの導入効果を得るには、**「誰が使うか」ではなく「全員が無理なく使えるか」** の視点が重要です。

操作に不安のある社員に届いていないかもしれません


4. 過剰な契約や機能でコストが無駄に

よくあるのが、「将来の拡張を見込んでユーザー無制限ライセンスを契約したけど、実際は30人しか使っていない」といったケース。
また、プラン内に含まれているサポートやクラウド容量も「使い切れていない」「料金ばかりかかる」と感じる企業が少なくありません。

このように過剰なスペックやコスト負担は、かえってアップデートやサポート利用を避ける原因にもなり、結果として“中途半端な活用”で終わってしまうのです。

必要以上のプランは“宝の持ち腐れ”に


まとめ:中小企業に合った「ちょうどいいIT」を選ぶ

ITツールの導入は、「高機能だから良い」ではなく、「使い続けられる仕組みかどうか」がカギになります。

  • シンプルで直感的に使える
  • 今ある業務ときちんとつながる
  • 無理なく続けられるコスト感

これらを基準に、「自社にとってのベストバランス」を見極めることが、IT導入成功の第一歩です。


▶ 「ITツール、使われてますか?」

自社でもできる!“見える化”から始めるIT構成の見直しステップ

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今回は、今あるIT環境を見直し、コストを抑えながら業務を効率化するための現実的なステップをご紹介します。

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