補助金を使ったホームページ制作【3つの原則】
こんにちは、久喜市のITサポーター「スキルパス」です。
近年、国や自治体の支援を活用して、ホームページやチラシなどの「販促ツール」を整備する中小企業・個人事業主が増えています。久喜市商工会でも「販路開拓支援補助金」が実施されており、最大50万円の補助金が支給されるチャンスがあります。
しかし──せっかくの補助金を使っても、**「思ったより効果が出なかった…」**という声があるのも事実です。
原因は、“作り方”にあります。
たとえば、「とりあえず作っておけば何とかなるだろう」とホームページ業者に丸投げしてしまったり、「見栄え重視」で自社の強みや顧客の視点が反映されていなかったり。
ホームページは、ただ“存在すればよい”という時代は終わりました。今必要なのは、“成果につながるホームページ”を作ることです。
そこで今回は、スキルパスが実際の支援現場で重視している
「補助金を活用したホームページ制作の3つの原則」をご紹介します。
✅ 原則その1:素材(ネタ)を徹底的に集める
ホームページや補助金の計画書の“出発点”になるのは、情報=素材です。ここをおろそかにすると、どんなにデザインが立派でも、「絵にかいた餅」お客様に響かないページになってしまいます。
では、どんな情報を集めればよいのでしょうか?
ポイントは以下の3つの視点から、ヒアリングや資料整理を通じて「素材」を掘り起こします:
- ① 顧客の悩み(=検索理由)
たとえば「お風呂のリフォームをしたいけど、どこに頼めばいいか分からない」「安否確認付きの配食サービスを探している」など、お客様がネットで調べる“きっかけ”になる悩みを明確にします。
※具体的には
・つながりのあるお客様から実際に悩みを聞いてみる
・インターネットでよく検索されているワードを探す
・Yahoo!知恵袋など悩み相談サイトから探す
・雑誌や業界紙などから探す
などいろいろな方法を使って悩みを探し出します。 - ② 競合の打ち出し方(=差別化のヒント)
地元や業界内のライバル企業がどのように自社をPRしているかを調査し、「違い」がどこにあるかを見つけます。Google検索やマップ、SNSなどから比較することも重要です。
※Google検索から次のようなキーワードで検索上位の企業を調べていきます。
・「配食サービス 久喜」といったよくあるキーワードから
・「高齢者一人暮らし 歩けない 自宅まで食事を届ける 久喜」など掘り下げたキーワードから
・「歩けない高齢者向けのサービス」など間接的に競合なりそうなキーワードから
③ 自社の強み(=選ばれる理由)
実は“当たり前”すぎて自分では気づいていない強みがあることも。スタッフ対応・納期・柔軟性・価格・実績など、お客様が重視するポイントに照らしながら掘り起こしていきます。
「そうは言っても自社の強みがよく分からない」といった声をよく聞きます。
強みの洗い出し方としては
・売上が高いサービスから掘り下げる
・継続してサービスを受注しているものから掘り下げる
・社員や取引先、お客様から聞いてみる
・ChatGPTなどのAIに自社の経歴を入力し、回答をもらう
等が挙げられます。
そして、その強みを数字や表に落とし込んでおきましょう。
この素材を集める工程は、ホームページだけでなく、補助金の「事業計画書」を書く際の大切な材料にもなります。
✅ 原則その2:成果を見据えた『補助事業計画』を作る
補助金を申請するには「事業計画書(補助事業計画)」の提出が必要です。ただし、これは単なる“お役所書類”ではありません。
この計画書には、「どんな目的で、何を行い、どんな成果を目指すのか」を具体的に記載する必要があります。
具体的には下記9項目を記載する必要があります。
- 事 業 名
- 会社概要
- 会社の現状と問題点、解決方法
- 新たな取組みの内容
- 販売
- 事業推進体制
- 設備投資計画
- 運転資金計画
- 経営の向上の程度を示す指標
ではどういう具合に計画すればいいのでしょうか。たとえば、以下のような視点が重要です:
- 会社の現状と問題点:今の売上状況や集客課題をどう捉えているか
- 新たな取組みの内容:ホームページをどう活用し、どのように売上・認知につなげるか
- 販売:競合との差別化ポイントは何か
- 経営の向上の程度を示す指標:実施後、どれだけの伸び率を狙っているか
つまり、計画書=自社のマーケティング戦略を言語化したものとも言えます。

スキルパスでは、集めた素材をもとにこの計画書を一緒に練り上げるサポートを行っています。書類を書くのが苦手な方もご安心ください。
✅ 原則その3:ホームページ指示書をつくる
実際の制作工程に入る前に、必ず行っていただきたいのが「ホームページ指示書」の作成です。
これは、いわば「ホームページの設計図」です。
業者に「おまかせで」と依頼するのではなく、誰に、何を、どのように伝えるかを考えて設計することで、成果が大きく変わります。
指示書の作成にあたり、特に重要なのは、お客様の目線に立って構成することです。私たちは次のような“お客様の3つの壁”を想定して指示書を作っています:
- 読まない:
お客様はパッとホームページを見たほんの1.2秒で見るかどうかを決めています。そこにお客様が共感を抱く悩みを載せられるかが重要です。 - 信じない:自社の強みやサービスを熱く語ってもお客様には伝わりません。専門家の言葉を引用したり、数字や表といった具体的な根拠を示します。
- 行動しない:「お気軽にお問合せ下さい」では問い合わせしてもらえません。無料の特典や限定個数などのメリットを提示しましょう。

これらの壁を意識的に取り除くことで、お客様が「納得し、信頼し、動いてくれる」ホームページになります。
🛠スキルパスは、計画〜制作指示までサポートします
スキルパスでは、補助金を使ったホームページ制作を「書類作成」「構成設計」「業者との橋渡し」まで一括でサポートしています。
ご自身でホームページ業者にうまく説明できるか不安な方、補助金の申請書に自信がない方も、まずはお気軽にご相談ください。
📅申請期限は7月18日まで!無料相談受付中
久喜市商工会の「小規模事業者販路開拓等支援補助金」は、2025年7月18日が申請期限です。時間に余裕を持ってご相談いただくことで、計画も丁寧に練ることができます。
📞まずは無料相談からどうぞ。
あなたの事業にとって「成果につながる一枚」を一緒に考えましょう。
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