退職した社員が使っていたPCから、業務に関係するデータを確認・取り出したい――。
ある事業者さま(小規模事業者/埼玉県内)から、そんなご相談がありました。
この手の相談で多いのが、「どのデータが必要か分からない」「触ったら余計に消えるのでは」という不安です。特にSSDは状況によって復旧の難易度が変わることもあるため、最初の動き方(初動)と事前準備が大事になります。
何が起きたか(ご相談内容)
- 退職者が使用していたPC(SSD)から、削除済みの可能性があるデータを確認したい
- 必要なデータの全体像が不明で、どこから手を付けるべきか迷っている
- 作業を進めるほど状況が悪化しないか不安
まず最初にやった事前準備(ここが大事)
復旧作業は「ツールを動かす前」に、ゴールと前提を揃えておくと失敗が減ります。今回は次の点を事前に確認しました。
| 観点 | ヒアリング結果(要約) |
|---|---|
| PC知識 | 一定の知識があり、社内IT担当者とPCの会話ができる |
| 操作スキル | 事務所内でも上位の操作スキルを持つ |
| 業務理解 | 業務責任者の補佐として業務フローを熟知 |
| 意向/リスク感 | 不審点はないが、念のため削除データを確保しておきたい |
退職者の利用状況(事前ヒアリング)
ヒアリングの結果、退職者のPC利用状況は概ね次の通りでした。
- PC知識は一定あり、社内のIT担当者とPCについて会話できるレベル
- 事務所内でも操作スキルが高い部類で、日常的にPCを使い込んでいた
- 業務責任者の補佐役として、事務所内の業務フローをよく理解していた
- 目立って不審な点は見られないが、念のため**削除データを“確保しておきたい”**という意向
この情報があると、「どの場所に、どんな形でデータが残っていそうか」「どこまで復旧できれば安心か」の判断がしやすくなります。
何をどこまで復旧したいか(温度感合わせ)
- 最優先で探したいデータの種類(ドキュメント、CAD関連、メール等)
- 緊急度(今日必要/今週中/急ぎではない)
- 「完全復旧」ではなく、まずは必要時に確認できる状態まででよいか

まずやった初動(大事な順)
| 優先 | 初動内容 | ねらい |
|---|---|---|
| 1 | 退職者の立場・使い方・復旧の温度感をヒアリング | ゴール合わせ/無駄な作業を減らす |
| 2 | SSDを物理的に取り外して作業環境を整える | 上書き・書き換えリスクを下げる |
| 3 | 復元ソフトでスキャンし、抽出できる可能性のあるファイルを確保 | まず“確保”して判断を前に進める |
今回のケースでは、まず「データの上書き・書き換えリスクを下げる」ことを優先しました。
そのため、該当PCのSSDを物理的に取り外したうえで、別環境から復旧作業を行っています(不要な書き込みを避けるため)。
その上で、復元ソフト(Tenorshare 4DDiG – データ復元)で削除済み領域をスキャンし、読み出せる可能性があるファイルをいったん広めに抽出しました。
ただ、復元ソフトで復旧(抽出)した直後は、PCを構成するプログラム関連ファイルと、実務で使うユーザーデータが混在しやすく、このままだと探しにくく扱いにくい状態です。
そこで、こちら側で抽出ファイルを 「プログラム関連」 と 「ユーザーデータ」 に分け、必要性の高いユーザーデータのみを別媒体に保存してお渡しする方針にしました。

対応内容(スキルパスがやったこと)
| ステップ | 実施内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 1 | SSDを物理的に取り外し、別環境で作業 | 上書き回避を優先 |
| 2 | Tenorshare 4DDiG – データ復元でスキャン→広めに抽出 | 抽出時点では混在しやすい |
| 3 | プログラム関連とユーザーデータに仕分けし、ユーザーデータのみUSBへ保存して引き渡し | ドキュメント/CAD/メール等 |
今回の対応は、次の3点です。
- データの上書き・書き換えを避けるため、SSDを物理的に取り外したうえで作業環境を整備
- 復元ソフト(Tenorshare 4DDiG – データ復元)でスキャンし、読み出せる可能性があるファイルを一旦広めに抽出(まず確保を優先)
- 抽出後、混在しているファイルを 「プログラム関連」 と 「実務で使うユーザーデータ」 に仕分けし、
ユーザーデータのみをUSBメモリに保存してお渡し
(Excel/Wordなどのドキュメント、CADソフトのユーザーデータ、メールボックス等)

結果:必要な時に確認できる状態を確保
| 項目 | 状態 |
|---|---|
| その場での精査 | 全ファイルの中身をその場で精査し切るところまでは未実施 |
| 引き渡し物 | ユーザーデータのみをUSBメモリに保存して引き渡し |
| 得られた効果 | 必要な時に読み出して確認できる状態ができ、安心材料になった |
その場で全ファイルの中身を精査し切るところまでは行いませんでしたが、抽出したファイルをこちらで整理し、実務で使うユーザーデータのみをUSBメモリに退避してお渡ししました。
これにより「必要な時に読み出して確認できる状態」が確保でき、焦りの中でも判断を前に進められる安心材料になりました。

同じ状況の方へ(ポイント)
データ復旧は、最初から「完全復旧」を目指すよりも、まずは 取り出せる可能性を確保して、状況を整理するほうが現実的なことが多いです。
また、削除データの扱いは「最初にどう触るか」で結果が変わることがあります。迷った場合は、ツール操作の前に一度状況を整理するのがおすすめです。
※媒体の状態や状況により結果や手順は異なります。復旧・復元を保証するものではありません。
応エリア・対象について】
当社は 久喜市商工会加盟の事業者さま、久喜市近郊の事業者さまのご相談を中心に対応しています。
まず状況を整理して、最短の手順をご提案します。


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