あなたのパソコンスキル、大丈夫?
中小企業での事務職に応募したいけど「どの程度のパソコンスキルが求められるのか分からない」という声をよく耳にします。
この記事では、「中小企業での事務職に応募するときのパソコンスキルの不安」「ブランクがある方が再就職するときのITについての悩み」など現場でよく聞く声とその回答、実際に現場で求められる“基本的なパソコンスキル”をまとめ、自己診断ができるチェック表もご用意しました。
1. そもそも「基本的なパソコンスキル」って何?
事務職で使うパソコンスキルは、専門知識というより日常業務を滞りなく進めるための道具としてのスキルです。具体的には以下のようなものがあります。
スキル | 内容の具体例 |
---|---|
タイピング | ローマ字入力ができる/ブラインドタッチがある程度できる |
ファイル操作 | フォルダ作成、ファイルの保存/コピー/移動/削除ができる |
メールの基本操作 | メール送受信、CC/BCC、添付ファイルの扱い |
インターネットの活用 | Web検索、PDFダウンロード、地図・交通・郵便番号などの調べ物 |
Wordの基礎操作 | 文書作成、印刷設定、簡単な表や画像挿入、テンプレートの利用 |
Excelの基礎操作 | 表作成、四則演算、SUM関数、並べ替え、簡単なグラフ作成 |
PDFの扱い | PDF閲覧、印刷、保存、PDFへの変換(例:Word→PDF) |
プリンタ操作 | 印刷、スキャン、トラブル時の対処(紙詰まりなど) |
データ管理の意識 | 保存場所の把握(ローカル/クラウド)、データのバックアップ意識 |
セキュリティ基本 | パスワード管理、ウイルス対策、怪しいメールの見分け方 |
2. 10項目でわかる!パソコンスキルチェック表
以下の表を、ぜひ自分でチェックしてみてください。
「少し苦手」「できない」が多ければ、事前に練習しておくと安心です。
スキルカテゴリ | チェック項目 | 自信度 |
---|---|---|
タイピング | ローマ字入力がスムーズにできる 「」¥ーなどの記号が入力できる | □できる □少し苦手 □できない |
ファイル操作 | ファイルやフォルダを適切に整理・保存・移動・削除できる | □できる □少し苦手 □できない |
メール操作 | メール送受信、CC・BCC、添付の扱いができる メール検索ができる | □できる □少し苦手 □できない |
Web検索 | 情報を適切に検索し、資料を探せる Webページを印刷できる | □できる □少し苦手 □できない |
Word操作 | A4の文書新規作成~印刷ができる レイアウト調整、表の挿入ができる | □できる □少し苦手 □できない |
Excel操作 | 表の作成、調整、印刷ができる 表の並べ替えや抽出ができる 四則計算や簡単な関数(合計、平均など)が使える | □できる □少し苦手 □できない |
PDF操作 | PDFの閲覧・保存・印刷・変換ができる | □できる □少し苦手 □できない |
プリンタ操作 | プリンタの印刷(枚数指定、拡大縮小)やPCへのスキャンができる | □できる □少し苦手 □できない |
データ管理 | PCやUSBなどから保存場所を把握し、必要なデータを素早く見つけられる | □できる □少し苦手 □できない |
セキュリティ | パスワード管理・ウイルス対策・詐欺メール対処ができる | □できる □少し苦手 □できない |
📋 点数のつけ方(1項目あたり)
自信度 | 点数 |
---|---|
できる | 3点 |
少し苦手 | 2点 |
できない | 1点 |
✅ 採点式チェック表の目安(10項目・各3点満点の場合)
評価 | 点数の目安 | 判定レベル |
---|---|---|
◎ 基本スキルは十分あり | 24〜30点(8割以上) | 実務でのパソコン操作に支障なし。業務の効率化も期待できるレベル。 |
○ 最低限のスキルあり | 18〜23点 | 一通りの操作はできるが、応用にはやや不安あり。業務中に確認・練習しながら対応できる。 |
△ スキルにばらつきあり | 12〜17点 | 基本操作に苦手な部分がある。補助や研修、サポートがあれば可。 |
✕ 要研修レベル | 0〜11点 | パソコン業務には不安あり。初歩からの学習が必要。 |
※◎であれば、即戦力レベルです。
※〇△であれば、弱点を補うようにしましょう。
※×であれば、まずは基本スキルを習得するところから始めましょう。
3. よくある「つまずきポイント」とその対処法
よくある課題 | 解決方法 |
---|---|
Excelの関数が苦手 | SUMやAVERAGEなど、基本関数だけを使えるように練習する |
ファイルの保存先がわからなくなる | フォルダ構造を見直し、「デスクトップに保存しない」習慣を |
怪しいメールを開きそうになる | セキュリティ研修やYoutubeで「見分け方」を学ぶ |
※応募の際、「パソコンが使えます」という大まかな説明では上手く伝わらないことも。
上記のような「パソコンスキルチェック表」にある用語を使うことで、企業側とのミスマッチも防げます。
4. 基本以外のスキルを求められることも
特定の業務では
・営業・管理系ソフト(パワーポイント、セールスフォース、キントーン)
・デザイン系ソフト(アドビイラストレーター、フォトショップ)
・会計ソフト(例:弥生会計、freee、マネーフォワード)
・クラウドサービス(例:Google Drive、Dropbox)
・CAD(例:JW-CAD、AutoCAD)
の利用経験も重視される場合があります。
求められるスキルは会社の規模や業務内容により変わるため、入社前に実務で使われているツールを確認するのがおすすめです。
5.よくあるご質問
Q:使えるExcelのスキルって、どのレベルまで?
A:中小企業の事務職で必要なのは、関数やマクロではなく、表作成・四則演算・印刷設定など “実務で困らない基本操作”です。
上記「パソコンスキルチェック表」で現時点のレベルを確認すれば安心材料になります。
Q:中小企業では1人で何でもやらされるって本当?
A:確かに中小企業では、総務・庶務・経理などの業務を兼任するケースが多いです。ですがその分、幅広い経験が積めるのが魅力。
最初からすべてを任されることはなく、先輩がサポートしながら徐々に業務範囲を広げるケースがほとんどです。
Q:最近のITに自信がないんだけど…
A:ブランクがあっても、基礎があれば入っていけると思います。最近ではパソコンやクラウドサービスも直感的に使いやすく進化していますので、事務未経験や主婦層の方も安心してスキルアップできるのではないでしょうか。
Q:資格はないけど、どうアピールすればいい?
A:MOSなどの資格があればベターですが、実務スキルの“見える化”が重要です。
上記「パソコンスキルチェック表」を活用して、「どの操作ができて、どこが今後の課題か」を面接で伝えると、採用担当者の信頼につながります。
Q:経験者や若い人と比べて不利じゃない?
事務職では「パソコンの操作スキル」よりも、「正確さ」「丁寧さ」「気配り」が重視されます。
未経験でも、“分からないことをちゃんと聞いたり、調べて解決する姿勢”や“報連相ができること”が評価されます。年齢や経験年数よりも、柔軟な対応力が武器になります。
【まとめ】
- 事務職にとってのパソコンスキルは「できて当たり前」ではありません。
- パソコンスキルよりもコミュニケーションスキルが重視されることもあります。
- 自分のスキルを把握することが、転職成功・業務効率化の第一歩です。
- スキルチェック表を活用し、今の自分のレベルを確認しましょう!
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